喫煙は肺気腫や慢性気管支炎などの慢性閉塞性肺疾聴などの主たる原因とされており、その数は年々増加し続けており問題視されています。
また、喫煙は肺癌のみならず、ほとんどの癌の発生に悪影響を及ぼし、生活習慣病(高血圧、糖尿病、高脂血症)による動脈硬化症の進行を促進し、心筋梗塞や脳卒中のリスクもさらに高めるとされています。
喫煙をなかなかやめられないのは、単に意志の弱さだけではなく、実は、ニコチン依存症という立派な病気である可能性があります。たばこの中のニコチンは、麻薬やアルコールと同じ依存性薬物です。
ニコチンは身体的、心理的、精神的依存を引き起こすことにより、タバコをやめたいけれどやめられないという状況に陥ります。
これが禁煙を難しくする最大の原因です。
ニコチン補充療法や、ニコチン受容体部分作動薬(チャンピックス〉などの禁煙補助薬を使用することにより、禁煙の成功率を高めることが出来ます。
当院では、禁煙外来を開いており、以下の条件に合致する人は、保険による禁煙治療(ニコチン依存症の治療)を受けることが出来ます。
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「禁煙治療のための標準手順書」に記載されているニコチン依存についてのスクリーニングテストの結果が5点以上で、ニコチン依存症と診断された人 |
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1日の喫煙本数×喫煙年数が 200以上の人 |
3 |
今すぐに禁煙することを希望している人 |
4 |
「禁煙治療のための標準手順書」に則った禁煙治療について説明を受け、その禁煙治療を受けることを文書により同意した人 |
この様な条件に当てはまる人は、是非ご相談下さい。