【入所リハビリ】 【理学療法士 福田 匠】
新緑が美しく、だんだんと暑さが増し強まる日差しに、夏の訪れを感じる季節となってまいりました。
入所リハビリでは5月のアクティビティとして”初鰹の一本釣り”を行いました。
今回はあらかじめ、段ボール・ラップの芯・ビニールテープで鰹と釣り具を作成し、釣り上げる動作を実際に利用者様に行ってもらいました。手指の巧緻機能性向上をはじめ、上肢の筋力強化を目的に行いました。また利用者様同士で競い合うことで活動意欲を高め、認知機能の維持・向上、楽しみながら体を動かしていただけました。麻痺があり片手しか使えない利用者様も参加できる内容にしており、多くの利用者様に参加して頂きました。
今回はおとなの学校を開校しない日などを利用し、利用者様には机の周りに集まっていただき、鰹を釣る人、棒をもって邪魔する人に分かれました。
「よーい、スタート!!」の声掛けで皆さま一斉に紐をたぐり寄せます。
棒をもって釣りの邪魔をする皆さまにも熱が入り、鰹に棒をひっかけて止める方や紐を押さえつけて止める方、はたまた、見事な連係プレーを見せる方など、周りの利用者様も大盛り上がりです。
見事、鰹を釣り上げた利用者様も「やっと釣れた!」と笑顔でした。
終わった後には「今度は私が釣りたい!」、「私は釣りの邪魔をしてみたい!」など
もう一回、もう一回、とリクエストの声を頂き、釣り人を交代しながら楽しみました。
棒を使って紐をたぐり寄せるには手や腕の力を使用するため、皆さま運動のあとには「結構疲れたね」と心地よい疲労感を感じておりました。